こんにちは、旅人さん!フィンランドへの旅行を計画していますか?実は、世界で最も幸せな国の一つであるフィンランドについて、あまり知られていない興味深い事実がたくさんあるんです。豊かな野生動物や広大な森林、親切な人々、ユニークな料理、無限に楽しめるサウナ、コーヒー文化、そして本物のサンタクロースに会えるチャンスなど、フィンランドをもっと訪れたくなる魅力的なポイントをいくつかご紹介します!
美しいスカンジナビアの国であり、スウェーデン、ノルウェー、ロシアと国境を接しているフィンランドがどんな場所なのか、ぜひ続きを読んでみてください。

車よりもサウナの方が多い!?
フィンランド人のサウナ愛はとても深く、約260万世帯に対して200万以上ものサウナがあります。ほぼ1世帯に1つサウナがある計算です!ちなみに「サウナ」という言葉は、原始フィン・ウゴル語の「sakna(英語のstack)」に由来していると考えられています。

伝統的なサウナは、斜面に穴を掘って作られており、石を詰めたかまどで家を暖める韓国のオンドルと似た仕組みでした。1930年代後半に電気サウナストーブが登場するまで、こうしたサウナが主流だったのです。今では、家庭はもちろん、都市のアパート、森のコテージ、ホテル、公共施設、企業など、様々な場所でサウナを見つけることができます!
フィンランドは寒い国なので、暖かいサウナで汗を流すのが国民的な習慣です。なんとヘルシンキ市内のバーガーキングにもサウナがあるほど!もしあなたも挑戦したいなら、フィンランド流に、サウナで温まった後に氷に開けた穴に飛び込んでみてはいかがでしょう。
北欧の料理はユニークです
旅行者や訪問者はきっと、クラシックなポリッジやオートミールに少しジャムを添えたもの、バターとチーズをのせたライ麦パンなど、フィンランドの朝食を楽しめるでしょう。伝統的なペストリーで、ライ麦の皮にトロッとした米粥が包まれたカレリアパイ(カレリアンピーラッカ)もぜひ味わってみてください。

フィンランドの人々は、新鮮で地元産の食材を使った伝統料理へのこだわりを大切にし、食を通してその誇りを表現しています。王様や女王様のような気分で、カラクッコ(魚のパイ)、レイパユースト(パンチーズ)、リハプッラ(ミートボール)、サルミアッキ(塩味リコリス)、グラーヴィロヒ(サーモンのマリネ)、ポロンカリストゥス(トナカイのソテー)など、個性的な料理の数々から選んでみてください。
国土には湖や様々な水辺が広がり、魚も豊富に獲れます。一方で、フィンランド料理はスパイスの控えめさから“淡白”と評されることもありましたが、近年は国際的な料理を取り入れ、フィンランド流のアレンジが加えられた新しい味わいも楽しまれています。
フィンランド人は世界一コーヒーを飲む国民
サウナ好きで知られるフィンランド人ですが、実はコーヒーへの愛もそれ以上なんです!フィンランド人一人あたり、年間およそ12キログラムのコーヒー豆を消費しています。これは一日になんとカップ8杯分に相当します。

人口が約556万人のフィンランドですが、ヨーロッパ全体のコーヒー豆輸入量のたった2%ほどしか占めていません。それでも、一人あたり年間12キログラムという消費量で、フィンランド人は世界で最もコーヒーを飲む国民として知られています。
そのため、国中いたるところでカフェやコーヒーショップを見かけるのも当然と言えるでしょう。コーヒーを飲むことは、誰かと出会ったり、友達や旅仲間とゆっくり会話を楽しむ最高のひとときでもあります。
ヘルシンキは住みやすい街です
フィンランドの首都ヘルシンキは、世界最北の大都市圏で、人口は62万9,512人を超えます。エスポー、ヴァンター、カウニアイネンなどの都市部および周辺の町を含めると、ヘルシンキの都市圏人口は140万人以上にのぼります。

この都市にはフィンランド全人口の4分の1以上が住んでいますが、それでもなお、ヘルシンキは非常に住みやすく、安全な場所とされています。2012年には国際インダストリアルデザイン協議会によって「ワールドデザインキャピタル」に選ばれており、世界でもっとも住みやすい都市のひとつとしても度々ランクインしています。
ヘルシンキを訪れる旅行者やゲストの皆さんも、美しいこの街での滞在をきっと満喫し、帰るのが惜しくなることでしょう。
フィンランド語は学ぶのが難しい言語
フィンランドの公用語であるフィンランド語は、習得が非常に難しい言語として知られています。アルファベットは英語と同じものが使われ、発音も比較的シンプルなので簡単だと思われがちですが、実際にはそう単純ではありません。

英語では名詞の格は3つしかありませんが、フィンランド語にはなんと15もの格があります!フィンランド語は他のスカンジナビア系の言語とは大きく異なり、どちらかといえばハンガリー語に近い言語といえます。なぜなら、どちらもスウェーデン語(フィンランドのもう一つの公用語)よりもウラル語族の特徴を色濃く持っているからです。
一般的なイメージとは異なり、フィンランド語はデンマーク語、スウェーデン語、ノルウェー語といったゲルマン語族の言語と親縁はありません。実際には、フィンランド語はエストニア語や(ウラル語族の)ハンガリー語などに近い言語です。
フィンランドは世界一幸せな国
この素晴らしい国を訪れる最大の理由のひとつは、国連の世界幸福度報告書によると、世界で最も幸せな国での暮らしを実際に体験できることです。

どうやって決定されたのか気になる方もいらっしゃるでしょうが、幸福度は「所得・自由・健康的な平均寿命・社会的支援・寛容さ・信頼」の6つの指標で測定されました。フィンランドは3年連続でこの6つの全ての分野でトップとなり、世界一の座を守っています。
フィンランド人にとっては、国独自の優れた医療制度も、幸福度の持続に大きく貢献している重要な要因の一つです。
フィンランド・ラップランドでサンタクロースに会える!
世界で一番幸せな国として知られるフィンランドですが、もうひとつ見逃せない魅力があります。それが、サンタクロースの公式住居がロヴァニエミにあることです。そう、本当にあのサンタさんがフィンランドの最も陽気な住人なんです!

サンタクロースは一年中、ラップランド・フィンランドのオフィスでみんなを歓迎してくれます。ですので、ホリデーシーズンの長い行列に並べなくても心配いりません。もし直接会いに行けなくても、オフィスにポストカードを送ることもできますよ。
もしサーリセルカでリゾートを予約できれば、運が良ければサンタクロースオフィスのすぐ向かいに泊まれるかもしれません。サンタクロースが身近にいることも、フィンランドが世界一幸せな国と言われる理由のひとつかもしれませんね。
フィンランドは“千の湖の国”
アウトドアや自然が好きな方にとって、フィンランドはまさに楽園でしょう。国土の10%が湖に覆われていることから、「千の湖の国」という愛称で親しまれています。実際には18万7888もの湖があり、国民26人に対して1つの湖がある計算です。この事実をフィンランドの人々は誇りに思っています。

国土の平野は、何千年も前に氷河が溶けてできた自然の産物です。湖が多いこの北欧の国は、カヤックやハイキング、キャンプに最適な場所でもあります。
さらに、フィンランドには手つかずの森林が2300万ヘクタール(森の約74%)も広がっています。これはイギリスやイタリアの国全体よりも広い面積です。また、国立公園が39ヶ所あり、自然好きには新しい冒険や絶景が待っています。
ラップランドで24時間太陽とともに過ごす
観光客や旅行者の多くは、夏の間に太陽が沈まないという驚異的な現象「白夜」を体験するためにフィンランドを訪れます。

世界の多くの場所では真夜中に暗闇が訪れますが、フィンランドの白夜では、2か月もの間、24時間太陽の光に包まれます。夏の旅行がさらに特別なものになる、ラップランドのソダンキュラで開催される名物ミッドナイト・フィルムフェスティバルもお見逃しなく!
フィンランドは素晴らしい建築と絶景であふれている
フィンランドを訪れると、国内各地で目にする美しい景色や建築の数々にきっと心が躍るでしょう。南部のなだらかな田園風景や、ラップランドの雪に覆われたツンドラ地帯、そしてコリ国立公園の山々など、多彩な風景が楽しめます。これらの風景は家族や友人と一緒にキャンピングカーで巡る旅で満喫するのがおすすめです!

一方、フィンランドの建築は、スウェーデン統治時代からの素朴な木造建築物から、キアズマ現代美術館のような近代的なデザインまで、幅広く見ることができます。また、ゴシック・リバイバルやミニマリズム、北欧クラシック、アール・ヌーボーなど、様々な美術様式に影響を受けたアート作品も町中にあふれています。
フィンランドの歴史を深く知りたい方は、ヘルシンキの建築博物館を訪れ、素晴らしい建築作品を目の当たりにしながら、時をさかのぼる旅を楽しんでみてはいかがでしょうか。
まとめ
フィンランドは、本当に素晴らしい場所です。息を呑むような絶景、親しみやすい人々、美味しい料理、美しい建築、そして壮大な自然が魅力です。社会福祉や市民の暮らしに対する手厚いケアもあり、その独自の自然や魅力は他にはなかなか見られません。
この国は、すべての旅行好きが一度は訪れるべき場所です!